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次の話題はどうしようかと思案していたルーデウスは、フランを観察していて気づいたようだ
「あれ、フランさん怪我してますか?」
オークに吹っ飛ばされたときについたのだろう
ルーデウスはフランについていた擦り傷を指摘した
フランは、指さされた傷を見るなり、滲み出した血を舐めとった
「このくらい、何ともない」
「ダメですよ。悪化すると、そこから病気になることもありますから
僕が治療しますよ」
「自分でできる」
フランが傷口に手をかざすと、緑に光る魔法陣が浮かび上がる
そこから、回復魔術の名前を呟くだけで、あっという間に傷口が塞がった
「無詠唱で、治癒魔術ですか!?」
「これは、回復魔術」
「.......世界が違うと、魔法の仕組みも違うのでしょうか?
とても興味深いですね」
「ルーは魔法が好き?」
「ルー? ……僕のことですか?
それはもう好きですよ! 大好きです!」
「私も魔法好き。 剣はもっと好き」
「僕は、剣は苦手なんですが...... 魔法は大好きなんです
何てったって、偉大な師匠に教えてもらいましたからね」
「ルーも師匠いるの?」
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2025/2/6 13:20
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