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えっと…ルーデウス君。見たい?ボクの素顔
「えっと…ルーデウス君。見たい?ボクの素顔」シルフィエットは軽く微笑みながら、少し緊張した様子でサングラスを外そうとした。青緑の空の下、彼女の背後にはキラキラと輝く魔法の森が広がっている。改めてあえてフィッツの姿と口調で問いかけて来るシルフィエットにルーデウスは少し驚きながらも、彼女の瞳の奥にある秘密を知りたくてたまらなくなった。彼は頷き、「もちろん、フィッツ先輩の素顔を見たいです」と優しく答えた。
その時、突然風が吹き、彼らの周りの木々がささやき始めた。「エルフの秘密は、ただの顔だけではないよ」と、森の声が伝えてくるようだった。シルフィエットは一瞬戸惑ったが、ルーデウスの信頼の眼差しを受けて、決意を固めた。
「わたしの素顔だけじゃなく、エルフの力も見せるね」と彼女は宣言し、手をかざして空気中に魔力を解放した。彼女の手のひらから光の蝶が舞い上がり、二人はその幻想的な光景に包まれた。
「これがエルフの本当の姿なんだ」とシルフィエットは微笑んだ。「あなたがいるから、今の私があるの」と、彼女の頬には微かな赤みが差していた。ルーデウスはその様子を見て、彼女の隣で静かに微笑んだ。彼らの絆は、異世界の魔法のように、深く強くなっていくのだった。

2025/3/3 17:40
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