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【レビュー】「読みたい」気持ちが、命を超えていく
5.0
流血表現:小
体部欠損表現:無
性的表現:小
※低い方から「無・極小・小・中・大・極大」
※本作はED→おまけ劇→次回予告 の順番ではなく、ED→次回予告→おまけ劇 の順番になってます。見逃し注意
【あらすじ】
現代日本に暮らしていた本好きの女性・本須麗乃は、念願だった図書館への就職が決まったその日に命を落としてしまう。もっと本を読みたかったという強い未練を抱えたまま目を覚ますと、彼女は異世界の都市エーレンフェストで病弱な幼い少女「マイン」として生まれ変わっていた。
そこは貴族が魔法の力で支配し、身分制度が厳格に敷かれた中世風の世界。本が極めて貴重で庶民には手の届かない存在であることに絶望するマインだが、それでも諦めきれず、自らの知識と工夫を武器に「本を読むために本を作る」決意をする。
本への執着とも言える情熱がストーリー全体を貫いている点が素晴らしい。転生ものの多くが力や地位を得ることに重点を置く中で、本作の主人公マインは「本を読みたい」という極めて個人的かつ純粋な動機を持ち続けます。その欲望がやがて社会を揺るがすほどの影響力へと変化していく過程には、説得力と独自の感動があります。
またマインの知識活用が単なるチートではなく現地の常識や生活様式との衝突を経て徐々に受け入れられていく構造になっていることも良かった。(続↓



2025/5/22 08:07
5